般若心経 入門 解説
般若心経の「真言」の中の「ガテー」は「行く」という言葉の過去受動分詞、女性単数の呼格なので、般若心経のテーマである女性名詞の「智慧」への呼びかけです。
般若心経にも「智慧」を女神のように考えていたいう側面がすでにある程度あったのかもしれません。
当時のインドはヘレニズム文化圏の東端にあり、ギリシャ、イラン(ペルシャ)文化の影響を受けていました。
仏像が生まれたのはギリシャ彫刻の影響ですし、大乗仏教で救いや光を性質にした様々な仏・菩薩が生まれたのはイランの神々の影響です。
当時のヘレニズム文化圏では宗教を超えて霊的な智慧の女神(ソフィアなど)に対する信仰が流行っていましたので、般若心経にもその影響があったのです。
「真言」というのは、お経の智慧の本質を象徴する言葉のことです。
ですから、お経の智慧を理解していれば、「真言」を唱えることで、それを思い起こすことができるのです。
一般に「真言」は、その意味よりも言葉の響きが重要だとされますので、般若心経の「真言」も訳さないことが多く、また、その本来の意味も良く分らないのです。

