般若心経 入門 読経
般若心経とともによく唱えられるお経に『観音経』があります。
観音菩薩の功徳を説いたもので、観音霊場に行くとこのお経を唱えている参拝者をよく見かけます。
しかし、このお経は初期の大乗経典とされる『法華経』の第25章「観世音菩薩普門品」を独立させたもので、最初からこの名の経典があったわけではありません。
観音菩薩は多数のほとけ様の中でも最も古くから、また多くの人々に信仰されてきたうちのひとりです。
日本だけでなくインド、中国でもさかんに崇拝されました。
インドでは観音菩薩は火難、水難、獣難などから身を守る力を持つとされ、中国では亡父母の追善など祖先崇拝時にも崇められるようになりました。
日本にはいつ伝来したかは定かではありませんが、飛鳥、白鳳時代にはかなりの数の観音菩薩が造立されています。
国家安泰、現世利益の目的で信仰されてきました。
とくに庶民の間では、現世利益の面が好まれ、生きている我々に恵みを与え、願い事を聞いてくださる慈悲深いほとけ様として、中世以降さかんに祀られるようになりました。

