西遊記
『西遊記』は、『大唐西域記』や 玄奘の伝記『慈恩伝』を踏まえたうえで書かれており、玄奘は三蔵法師という名前で登場してます。
三蔵法師とは本来、経、律、論に精通している僧侶に付ける敬称であり、玄奘に限ったものではありません。
例えば不空金剛、真諦、鳩摩羅什、霊仙なども「三蔵法師」と呼ばれています。
特に、インドや西域から教典をもたらし、漢訳した人々を尊称して、「訳経三蔵」あるいは「三蔵法師」と呼ぶようです。
しかし、特筆すべき功績を残した僧侶として、「三蔵法師」といえば玄奘のことを指すようになりました。
玄奘は仏教の経文原典を求めてインドを周遊し般若心経を中国にもたらしました。
更にその業績は『大唐西域記』や『大慈恩寺三蔵法師伝』として纏められ、『大唐三蔵取経詩話』でフィクションを含有するようになり、最終的には『西遊記』に結実して世界中に知られるようになりました。
このため、日本では一般に単に「三蔵法師」と言えば玄奘の事を指すのが殆どである。
三蔵法師は実在した男性なのですが、日本における西遊記を元にした作品では、三蔵法師役に女性がなっている場合が多いようです。

