念仏(ねんぶつ)とは、一般的には、浄土教系の宗派教団において、勤行として「南無阿弥陀仏」と称えることをいいます。
初期の仏教では、仏を憶念することを念仏と言います。
仏教の修定とは、基本的にすべての意識活動を停止することと解されています。
隨念とは、意識活動の停止が難しい場合に、何かの対象に意識を集中することによって、他のすべての意識活動を停止しようとする方法です。
仏身(色身)を憶念の対象とする「見仏」、禅定三昧の中で観察する「観想」・「観仏」も念仏とするようになりました。
念仏三昧
大乗仏教初期には、諸仏の徳を讃嘆し供養することが大切な行とされました。
そこで、三昧に入って念仏をすることがその行とされました。
天台宗の比叡山の常行堂(常行三昧堂・般舟三昧堂)における常行三昧があります。
踊念仏
踊念仏(おどりねんぶつ)とは、太鼓・鉦(かね)などを打ち鳴らし、踊りながら念仏・和讃を唱えることです。
その起源は空也にあるといわれます。
鎌倉時代、時宗の一遍が信濃国の伴野(長野県佐久市)を訪れたとき、空也に倣って踊念仏を行いました。
同じ時期に九州の浄土宗の僧・一向俊聖も一遍とは別に踊念仏を行いました。
それ以来、時宗・一向宗(一向俊聖の系統の事で浄土真宗とは別宗派、後の時宗一向派)の僧が遊行に用いるようになり全国に広まりました。
盆踊りや念仏踊り、出雲阿国の創始した歌舞伎踊りに大きな影響を与えました。

