夜叉(やしゃ)は、古代インド神話に登場する悪鬼で、別名薬叉とも言われる。
一般にインド神話における悪鬼の総称であるとも言われていますが、悪鬼の総称としては他にアスラという言葉も使用されています(仏教においては、アスラ=阿修羅は総称ではなく固有の仏として登場しています)。
夜叉には男と女があり、男はヤクシャ(Yaksa)、女はヤクシニー(Yaksni)と呼ばれています。
クベーラに仕えると言われています。
インド神話において悪鬼だった神々は大日如来によって仏教に包括されると、おおむね8つの部族に分けられ、仏界を守護する護法神になりました。
仏教において天界に住む神々のうち、夜叉、天、龍、阿修羅、乾闥婆、緊那羅、迦楼羅、摩羅伽の8部族は天界の守護法神の要として八部衆と尊称されます。
なお八部衆以外にもインド神話から仏教に包括された神は数多いが、仏教では善の仏となった神々もインド神話においては悪鬼であった者が多く、例えば金剛夜叉明王、大威徳夜叉明王等、夜叉の名前を冠する仏はインド神話では悪鬼神だったことが分かります。
現在も人殺しや非道な行いをする者を夜叉と形容することから、日本においても夜叉という言葉自体にはインド神話における本来の悪鬼という意味を表していると言えると思います。
その他
水木しげるの漫画「ゲゲゲの鬼太郎」では、夜叉は頭髪だけの体の化物として登場します。
宿主となる人間の頭部に頭髪として取り憑き、その人間に魂を抜き取る効果を持つギターを演奏させて魂を集め、喰らう怪物として描かれました。
鬼太郎のアニメシリーズでも第1作、3作、4作、5作で夜叉が登場するエピソードが描かれていますが、シリーズ毎に脚本が大き変えられ、設定が異なっています。

