四国遍路と金剛杖
四国遍路逆打ち
四国遍路のお接待
四国遍路と金剛杖
四国遍路は金剛杖を持って巡礼します。金剛杖は木製の杖で空海が修行中に持っていた杖に由来するそうです。お遍路が持つ金剛杖は弘法大師の化身ともいわれるほどで、宿に着いたら清水で真っ先に杖の足先を洗い、部屋では上座や床の間に置くなどの扱いをするのがならわしになっています。巡礼中に、行き倒れた巡礼者の卒塔婆として使用されたともいわれています。市販されている金剛杖は「同行二人」「南無大師遍照金剛」や梵字などが書かれ、なかには般若心経が書かれているものもあります。金剛杖の上部の細工は塔頭を模しています。四国遍路中、橋の上ではついてはいけません。
四国遍路逆打ち
四国遍路の回り方で、逆打ちとは、時計回りに四国八十八箇所札所の数字を昇順に巡礼するのを順打ちといい、反時計回りに降順に巡礼することをいいます。一般的なまわりかたとしては、第一番札所から巡礼を開始し、逆打ちする場合は第三番札所金泉寺から大坂峠越えで第八十八番札所大窪寺に向かうといわれています。映画『死国』では禁忌などのようにとらえられていますが、順打ち3回分のご利益があると言われています。なぜなら、順打ちよりも困難な場合が多く、ご利益が順打ちよりも大きいとされているからです。また、四国遍路の逆打ちだと順廻りしているお大師さんと遭遇する確率が高いので、この理由でご利益があるとも言われているのです。
四国遍路のお接待
四国遍路の道中、お接待または接待とよばれる、お遍路さんに対して地元の人々から果物や金品、善根宿など、食べ物や飲み物、手ぬぐいやときには現金を渡す無償の提供がなされる伝統があります。これに対し、遍路は持っているお札を「お接待」してくれた人に渡すことになっています。こうした文化のおかげで、昔は比較的貧しい人であってもお参りができたといわれています。今日でも四国西南部では「茶堂」といわれるお接待の場ともなった堂が残っています。「お接待」の心は、接待することによって功徳を積む、巡礼者もまた弘法大師のある種の化身であるという言い伝えからや、一種の代参のようなものとか様々です。もともと、関西で西国三十三箇所観音霊場の修行者、巡礼者に対して始まったとされていますが、 観光化、俗化したために関西では早くに廃れたといわれています。四国以外の地域でも、接待講と呼ばれる講を組み、浄財を集め、四国で四国遍路にたいして接待をするということも行われました。

