四国遍路と納札
四国遍路と善根宿
四国遍路の札所にお参りし、納経したあかしに収めるお札のことです。正式には、般若心経を写経したものを納めるとされていますが、般若心経を読経したのちに自分の名前を書いた納札を納めてもかまいません。始まりは、衛門三郎が自分が空海を探しているということを空海に知らせるために(空海が立ち寄ると思われる)寺にお札を打ちつけたことから始まったとされています。木製や金属製の納札を、かつては山門や本堂の柱などに釘で打ちつけていたのだそうです。このことから、遍路自体や、札所に参拝したことを、札を「打つ」と言いいます。いまでは、お寺の建物に傷をつけるのを避け、そのうえ持ち運びが楽なことを考え、紙の納札を納札箱に入れることなっています。また、お接待をしてもらったときに、その人にお礼の気持ちも込めて納札を渡すのが決まりになっています。結願した回数によってお札の色を変えてもよいことになっています。1〜4回が白、5〜7回が緑、8〜24回が赤、25回以上で銀、50回以上で金、そして100回以上で錦の納札です。しかし、白より錦の納札がより良いというわけではありません。四国遍路を100回以上回っていても白の納札を使う人もいます。
四国遍路と善根宿
四国遍路で宿泊する所で善人宿とも呼ばれています。広い意味では自宅の前を通ったお遍路に「一晩泊っていきなさい」と一夜の宿を提供するのも善根宿といわれます。一般的には「お接待」の心で善意で用意された簡易宿泊施設です。個人や企業、地域ぐるみなど様々な形態で四国遍路に善根宿を提供しています。

