修証義(しゅしょうぎ)とは、曹洞宗の開祖、道元の著作である『正法眼蔵』九十五巻から、特に在家への布教を念頭におき、重要な点を抜粋し、全五章三十一節にまとめたものです。
東洋大学の学長で、僧籍にあったこともある大内青巒(せいらん)が、明治以降の新時代の風潮に応じた在家への新しい布教を念頭におき、明治中ごろに作成したものです。
修は修行のこと、証は悟りのことで、この二義についての義(ことわり)をまとめた物です。
正法眼蔵は基本的に僧を対象にしており、出家主義です。
しかし、在家では禅の修業は実質困難であるので、在家で実践できる受戒などを重視して纏め上げています。
このため『正法眼蔵』(道元の主張)と『修証義』が同じとは、必ずとも言えません。
なぜなら、対象者及び目的が異なっているからです。
『修証義』から入り、『正法眼蔵』に進むことがよいでしょう。
現在は、教典(スートラ)と同じ位置付けがなされ、お経の代わりに読まれる場合があります。
このため、駒澤大学の学生手帳に般若心経と共に記載されています。

